ジャスティン・ガトリンがいかにすごいかを説明します
今夜決勝が行われる陸上男子100mにはボルトと並んで優勝候補としてガトリンが出場します。
ガトリンは2004年のアテネ・オリンピック、2005年の世界陸上ヘルシンキ大会でともに優勝したベテラン選手です。
ヘルシンキのとき僕は中2で時差の関係(か放送の関係?)で深夜の放送をかじりついてみていました。
ガトリンは100,200の二冠、当時の世界記録を達成するなど飛ぶ鳥を落とす勢いだったんですが、その後ドーピングが発覚して長期の出場停止になってしまったんですね。
中学生くらいから陸上に興味を持った僕にとってガトリンは一番最初の時代のトップアスリートだったんですが、その後の数年間はwikipediaで調べても「現在は母校の高校でコーチをしている」くらいにしか出てこなくて、「あぁ、金メダルとったスーパーアスリートでも引退したらこんな感じなんだな」と寂しい思いをしていました。そして時代は代わり表舞台にはパウエル、ゲイ、そしてボルトといった選手が世代交代を象徴していました。ガトリンは一時期は日本のバラエティに呼ばれて、扇風機で強烈な追い風を作ってボルトの世界記録を更新するみたいな、ベンジョンソン的な役割をしていました。
ところが姿を消したガトリンは2010年に出場停止処分が解除され、不屈の闘士で再びカムバックしたんですね。そして2012年のロンドンオリンピックでタイソンゲイをわずかの差で交わして銅メダルを獲得しました。
あまりスポーツ選手に感情移入するタイプじゃないんですが、このときは嬉しかったですね。カネヒキリが2008年のジャパンカップダート勝った時みたいな気持ちでした。
そしてその銅メダルで終わらせることなく2013年の世陸では銀メダル、今回の世陸ではとうとうボルトを下して金メダルを奪回するのではと言われています。
つまりもしガトリンが今回優勝すれば、10年の間隔を開けて世陸の金メダルという偉業を果たすわけですね。
これがどれだけすごいことか、2005年の時代を彩った人々を思い浮かべてみれば分かります。
小泉さんがもう一度首相再登板するくらい
ディープインパクトが現役復帰してG1勝つくらい
またホリエモンがテレビ局買収しようとするくらい
ガトリンの優勝というのはすごいことなんですね。
なので今日は心からガトリンを応援したいと思います。決勝は22:10からだそうです!