バトルロワイヤルを初めて観たのだけど
すごく面白かった。
バトルロワイヤル放映時、確か小学生だったんだけどワイドショーでいわゆる識者にボコボコに叩かれていて、それ以来「バトルロワイヤル=頭のおかしい怖い映画」という認識ができてしまい手を出してなかったのだけど、デスノートの映画を観た後にnetflixでレコメンドされました。
最初よく意味がわからなかったけど、バトルロワイヤルも藤原竜也なんですよね。これは知らなかった。しかも柴咲コウとか山本太郎、栗山千明あたりも出てて今から見ると相当豪華な布陣。
みんなストーリーは知ってるように、日本の近未来なのかパラレルワールドの世界で、全体主義国家が成立して中学生を殺しあわせることで恐怖支配を広げる目的で、毎年全国で1クラスを選んで離島でサバイバルをさせる。
首には爆弾がついていて、戦わなかったり逃げ出そうとすると爆発するので渡された武器を使って必ず最後の一人になるまで戦う。
すごいなと思うのは本当にストーリーはこれしかないのに話に引き込まれるし、大衆にウケるギリギリの線は守っている。
これはジャンルとしてはディストピア映画であって、そういう作品に道徳性を求めるのはお門違いでしょう。
関連して、ディストピアで言えば真っ先にブログ名の引用元のサド作品が連想されるけど、サドの中で映画化されたのはソドムの市。ただしこれは全く救いもなく面白いという意見もファンもあまりいない。
上映禁止が相次いで、しかも監督が撮影直後に不審死したので大衆作品としては失敗した部類だと思う。
やってることは、これも狂った大人が正常な人間を監禁して被虐せしめる話なのでバトルロワイヤルとそこまで変わらないが、自分が撮りたい映画を取るか人に面白い映画を撮りたいかの違いなのかもしれない。
また、バトルロワイヤルの監督は深作欣二という人で、これは仁義なき戦いシリーズが代表作の人。
netflixでは仁義なき戦いも全部見れるけど、若者が無意味に死んでいく、悪辣な大人(というか親分)へのアンチテーゼという解釈では似た面もあるかもしれない。
まぁ仕事中なのでこのへんにしときます。山守さん、まだ仕事は残っとるがよう・・・。