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プログラミング 美徳の不幸

Ruby, Rails, JavaScriptなどのプログラミングまとめ、解説、備忘録。

トッドのドイツ帝国論

連休が終わってしまいましたね。私は毎日が連休みたいなものなので普段どおりコナンを観ながらネットサーフィンをしていました。
ただ、せっかくなので何か本でも読もうと思い読んだのがこれ。

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売れてるみたいだしもともとメルケル嫌いなので読みました。
かなりセンセーショナルなタイトルで中身もけっこうドラスティックですがよくある「日本経済 大暴落の予言」みたいな感じの本とは違ってトッドはちゃんとした学者です。
これはピケティ本と違ってインタビュー形式でトッドが世界情勢について実証的に答えていくというもので非常に読みやすい。
面白かったのでぜひ読んで欲しいのだけど、買って読むほどでないという人のためにポイントを列挙。

・ドイツは非合理的な財政均衡主義をユーロ圏で貫いたことで周辺国を属国化した
・フランス、イタリア、スペイン等の非支配国を足し合わせるとドイツ経済圏は人口・GDPともアメリカに匹敵する
・ドイツの貿易膨張主義はいずれアメリカと対峙する。ドイツのシステムは伝統的価値観等も含めて本質的にアメリカと異質なもの。
・したがって現在のドイツの進む道は世界の民主主義、平和主義の破滅に向かう
・冷戦構造の変化というよりも第一次世界大戦以前のような状況になっている
・ロシアはソビエト崩壊から立ち直って、人口と国土と背景に世界にプレゼンスを持っている
・日露関係はドイツが邪魔している
・アメリカはロシアと手を組んでドイツ・中国と対峙すべき
ドイツ帝国中華帝国は異なる点も多いが台風の目という意味では近い存在
・日本とイギリスはランドパワーの帝国経済圏に一定の依存があるがあまり相入れたくないというジレンマを抱えた海洋国家という共通がある


トッドはフランスの代表的左翼論客ですが、同時に東アジアに安定をもたらすためには日本の核武装が必要だと主張しています。
おそらく日本に流通している政治思想認識では右翼に分類される気がしますが、このあたりから日本のリベラルや左翼と称される人たちとのギャップを感じるのですが、それについてはまた今度。