プログラミング 美徳の不幸

Ruby, Rails, JavaScriptなどのプログラミングまとめ、解説、備忘録。

六本木のキャバクラっぽいとこに行った

先日、大変めずらしく接待をしていただく機会があって、シースーからの六本木のキャバクラっぽいところに行った。

寿司のほうは恵比寿にあるランチのコスパが良いことで評判の店で、数カ月前に別の機会で行ったこともあっただけ新鮮さはなかったが、キャバクラ自体初めて行ったのとその店のシステムが独特だったのでここに記したい。

といってもさすがに店名や画像など、実物を出してしまうとつまらないのでイメージでお楽しみいただく。


ここは六本木のとある雑居ビル。階段を登ると一見店舗には見えない重厚な扉。

なかを開けるとスキンヘッドの男、黒人、そして奥には何人もの若い女性が。

この店に連れて来てくれたAさんはだいぶ常連のようで、店中の女の子がAさんに挨拶する。当然だが僕はしどろもどろでカオナシのように「あっ・・・あっ・・・どうも・・・」としかしゃべれない。

店を見渡すと他に客はいない。事前にAさんはこの店はボッタクリだと言っていたが、ボッタクリ店の傾向そのものだ。

ほかに客がいないためかサービスがいい店なのか、男一人に対して2,3人のコンパニオンが着いた。私はキャバクラの経験がないのでよくわからないが、普通は1対1くらいなんじゃなかろうか。

で、露出度の高い服(といっても普通のドレス)を着た女性が左右についた。左のほうは関西弁でミソノに似ていたのでミソノちゃんと呼ぶ。

右のほうはブラジル人で名前はアンジェリカちゃん(仮)としよう。

さっそく私の緊張はピークに達し、まず何を聞けばよいかもわからず、さらにこのブラジル人はどの程度の日本語まで大丈夫なんだろうかとか、そういうのを探ろうと思った。

「最近ブラジル経済大丈夫? オリンピックもIMFがさぁ...」

アンジェリカ「オニーサン難しいネー、そういうのわからないヨー!!」

さっそく空振ったようだった。ただ収穫としてアンジェリカは日本語自体は問題ないようだ。 私はとりあえず共通の話題を探すべく、二分探索の要領で「本はよく読むか」「映画は好きか」などの問いを繰り出してみようと思った。 しかしこれが大失敗だ。なぜなら、そもそもあの人たちにNoという答えはないからだ。興味があろうとなかろうととりあえず当たり障りなく好感触を演出する。

こうやってブラジル人との意思の疎通?に四苦八苦しているうちにさらなる重大な問題に気づいた。

(ミソノと全然しゃべってない!!)

左右に女性がいるとどうしてもどちらかに意識が集中する。さらに音がガンガンうるさいので(余談だが追悼なのかデビッドボウイが流れてた)距離を保って3人で話すような雰囲気ではない。

そこで今度はミソノに切り替えてみる。

「関西弁かわいいね! ずっと関西だったの?」 ミソノ「そうやねん、うち大阪やねん!」

あぁ、何のひねりもない展開だ。そもそも自分で振っておいてなんだけど僕は関西一帯に興味があまりないのでほとんど行ったことがないし、大阪と兵庫の区別も付かない。大阪といえば・・・と頭をめぐらしてみたが真っ先に浮かんだのは橋下徹大阪維新の会だった。 「大阪維新の会支持してるの?」とか言おうかと思ったが、先の反省からこの店で政治と経済の話題は不可能だと判断し、大阪トークからは撤退しさりげなくアンジェリカのほうに会話を戻した。

とまぁこういうふうに会話に苦労しているうちになんだかんだ1時間くらい経ったら音楽が切り替わりショータイムというか、ハッスルタイム的なものに移った。

アンジェリカ「お兄さん、イクヨ!」 ミソノ「立って!」

両脇を抱えられ立つように促される。あぁ、そういうことか、だから一人10万もするって言ってたのか。唐突なことで分からなかったが場の空気、「心の準備はできてるか」などのフレーズから確信した。

このまま別室に行き、この二人と熱い夜を過ごすのかと・・・。

そうするとなぜか二人は私を別室でなく、ホールの中央にある何やら丸いお立ち台のようなとこに連れて行く。私は衝撃的な勘違いに気づく。

(別室じゃなくて、この謎のお立ち台で衆人環視のもとヤるのか!?)

途端に私の緊張はピークに達し、アンジェリカ、ミソノ両氏にちょっと気持ちの整理がつかないので待って欲しい旨を伝える。 しかし二人は緊張することはないと促し、とうとう私はお立ち台の上で仰向けになる。

すると、どこからともなく現れたダンサーがお立ち台の上、つまり私にまたがるような格好で踊り出す。しかし期待を裏切って申し訳ないが、このダンサーはこの写真のようにボンテージのようなものを身にまとっているので、全裸を下から覗くようなそういうわけでもない。

まぁ何はともあれさっきの二人でなくこのダンサーとなのか?など混乱していると、ダンサーがしゃがみ込むようにして私の顔を撫でたり頭を触ったりした。それで終わりだ。

全く期待を裏切られた。席に戻って拍子抜けだったとミソノに話すと、「当たり前じゃーん、うち風俗店じゃないんだから〜」。

そりゃそうだけど、ここに連れて来てくれた人も「すごい店。グレーな店。超高い」しか言ってなかったのでそりゃそのくらいのことイメージするでしょうよと。

アンジェリカ「お兄サーン、緊張してるね、勘違いしてるからタバコでも吸って!」

と旧マイルドセブンを差し出してくる。

まぁこれも事前に予習済みだったので、知らない外国人+六本木+タバコ = 大麻だと確信して、「これタバコじゃないやつじゃないの笑??」と牽制してみる。

アンジェリカ「私ハタバコじゃないヤツもヤッテルけど、これはタバコだよオニーサン〜」

いやいや、やってちゃダメだろうと思ったけどそこは社会人なのでクールに受け流す。

まぁ何はともあれ、結局このまま展開もなく解散、帰宅した。

まとめ

六本木は危ないのでなるべく大人の人と一緒に行きましょう