プログラミング 美徳の不幸

Ruby, Rails, JavaScriptなどのプログラミングまとめ、解説、備忘録。

坂口安吾とセーフティーネット

業務中、いつものようにlivedoor NEWSを確認していたら衝撃を受けました。

news.livedoor.com

二世芸能人の不祥事が取りざたされる中、果たして親の七光りだの、過剰な期待や注目を受けざるを得ない彼らは幸せなのだろうかと思いを馳せていると、次のツイートに第二の衝撃を受け思わず天を仰ぎました。

三級知識階級に属するルンペン思想家を自認する私は、今年著作権が切れkindleで激安で並んだ坂口安吾全集を読んでいたわけですが

彼の評論で最も著名だろうという作品に「堕落論」というのがあるんですね。

ちなみに思想家を自認するケは小学生のころからあったので、親が絶賛していた堕落論を小6で読んでいたんですが(事実)、さすがにそのころは内容がいまいち理解できず、いつか堕落論とか難しい話が読めるようになりたいなぁという願望を形成しました。

堕落論は今読むと武士道や封建的権威を否定し、処女の純血純潔を否定し、戦後実存主義の典型のようなことを言っている(というか戦後実存主義をリードしたといえるか)、かなり読みやすい文章です。

人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことに寄って人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
(略)
そして人の如くに日本も亦堕ちることが必要であろう。堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である。

最後の数行を読んでもその論旨は明瞭なものですが、私はなんとなく同意しつつも何か簡単に同意していいのだろうかと言語化できないものを抱えていました。

そして今日、はっきりとわかったのですが、これは 文明論であるけども、社会思想ではない ということなんですね。

なぜなら坂口安吾の論理をそのまま坂口杏里に適応すれば、 坂口杏里はこのままMUTEKIからS1, 無修正, 東京熱と流れて、覚せい剤で逮捕されたりしながらロック座でストリッパーになるしかないのではなかろうか。


安吾先生はセーフティーネットなんていらないというけれど、今必要なのはちゃんとストップかけてくれる人じゃないでしょうか。


まぁこれはネタなので、まともな文学クラスタはその豊富な読解力でマジレスしないでほしいのですが、せっかくなので民進党の代表選、1人ぐらいは「坂口杏里助け隊」を結成し、AV業界にするどいメスを当てつつついでにしばき隊や在特会とも三つ巴の泥仕合を展開してほしいなぁ。