プログラミング 美徳の不幸

Ruby, Rails, JavaScriptなどのプログラミングまとめ、解説、備忘録。

君も今日から紅衛兵

親に「なんで商船三井とか住友海上とか三菱商事みたいな会社に入ってくれないの?」とかつて言われた。
「日本でクーデターが起きて文化大革命のようになったとき、高給・高位・日本的企業の労働者は粛清されるリスクがある」とふざけて答えていたんだけど、最近あながち笑えないのではないかと思う。

それは、最近の佐野研二郎さんの件で思う。

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こういう記事を書いたり読んだりしてストレス発散をしてるのは、文化大革命のときの紅衛兵ではないか? 知らない人のために言うと文化大革命毛沢東の側近の四人組が主導して、中国全土で教師や文化人など、尊敬の念を受けたり権威付けられている階級を中心に徹底的にリンチして強制労働あるいは処刑した騒乱である。
そもそも革命において、持たざるものが持てるものを原論ないし暴力で攻撃するのは定義から言って自然なことだけど、これはフランス革命で民衆が王家を処刑したのと違って近所の住人がある日敵になって自分を吊るしあげてくるような事案もあるので、鬱積していた不満をぶつけているだけのものも多かったのだろう。

で、佐野研二郎の場合はどうか? いま佐野研二郎さんを叩いている人物のモチベーションを予想すると

1. 盗作と確信し、日本のクリエイティブを貶めたことで怒りを覚えている
2. 盗作かどうかはともかく、博報堂出身で(おそらく)高給取りであろうちょっとした有名人を叩きたい
3. 盗作かどうかはともかく、同業者のミスを評論することでマウントを取りたい業界人

案外こんなところじゃないだろうか。私が思うに2の立場の人物と、1の立場で専門家でないのに盗作と確信している人は紅衛兵予備軍だと思う。

ちなみに言えば去年小保方さんのことも叩いていたら、要注意。

紅衛兵にならないためには

私も気をつけないといけないけど、最近のメディアは中庸よりも極論が人気だと思う。情報源がまとめサイトだけの生活(そんな人いるのかって思うかもしれないけど、かなりいると思う)は気をつけねばならない。
時代を超えた過去の冷静な意見に学ぶしかないのだろう。本を読んで知性を磨くしかない。