プログラミング 美徳の不幸

Ruby, Rails, JavaScriptなどのプログラミングまとめ、解説、備忘録。

久々に図書館に行った話

久々に図書館に行った。正確には、国会図書館にはよく行ってるし、日比谷図書館にもそれなりに行ってるので、近所の街の図書館に久々に行ったというのが正しい。

私が行った麻布図書館は麻布十番のジョナサンの近くにあり、建物もきれいだ。持ってる本を読むのに麻布十番のカフェがどこも混んでたので図書館に来たが、麻布図書館の閲覧席は広々していて電源もある。しかもペットボトルは持ち込み可。

こういう図書館で自習する際、①空調が弱く暑い ②古い紙の臭いがきつい ③ホームレスがいる ④席が満席 ⑤フリーwifiがつながらない ⑥飲み物が限られたスペースでしか飲めない などが難点になる。③④についてはたまたま問題なかったし、⑤についてはソフトバンクの定額無制限に最近変えたので問題なかった。

持ち込んだ本をしばらく読んでたが、気晴らしに図書館の開架を眺めてみて驚いた。どの本もきれいだし、興味がそそられるものが多く、しかも新刊も多いのである。私の図書館の典型的イメージは、黄ばんだ本、情報が古くなった本がずらーっと並んで「地域風俗」「縄文時代」みたいな、まるで興味をそそられない本しかないイメージだった。

ところが麻布図書館には、「野中広務回顧録」とかスタートアップ関係の本、なんならピーター・ティールも置いてあった。さすがおそらく日本一潤ってる自治体である。

さらに最近本をけっこう読んでるので図書館の利点に気づいた。図書館には、コマーシャル的な、中身の薄い本が少ない。一応公共施設だからか、それなりに内容が伴った本しかない。「10ヶ月で月収1,000万円達成! アフィリエイターが教える Google Analytics入門」みたいな、ぺらっぺらな本がない。一方で「ベンチャーファイナンス実践講義」という、知る人ぞ知る名著が置いてあったりする。

思えば、書店 - 図書館 = ? に来るものって、アダルトなもの、反社会的なもの(具体的にはヤクザの自伝)、超新刊、ぺらっぺらな本、漫画くらいしかないのではないか。


ただし難点というか、私は本は所有して読む主義なので、借りるわけではなく立ち読みして面白そうなものはamazonで買うようにした。


以下が麻布図書館で読んで買ってみたものだ。

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相変わらず区立図書館のシールやバーコード、ラミネートは好きになれないが、スクリーニングされた書棚としては優秀である。

クロスの破れに2万円請求するのは悪いことなのか

note.mu

気になるエントリーがあった。敷金・原状回復トラブルに立ち向かったという定期的に見る内容だが、 3cmほどの壁紙の破れで別途張替えが発生し、2万円が補修費としてかかる というものだ。

筆者はこれに異議を唱えてなんだかんだで3,000円ほどに落ち着いたという。「支払いを求められたら殺せ」「世の中には悪い人がいる」「正しい姿勢で臨めば成敗できる」などと、100%相手の会社が悪いと確信しているようだ。

ところでクロスの破れは実際いくらかかるのか

youtu.be

この動画は私が撮影・編集したものだが、クロスの補修にもいろいろと段階がある。破れた場所だけうまくごまかすのか、その壁一面を張り替えるかで費用が変わってくる。
破れた場所だけごまかすほうが当然安いわけだが、それは破れた箇所が小さく、かつそれと同じ状態のクロスを用意することが必要になる。柄やマテリアル調の比較的高価なクロス(一般品という)を使っていればまず同じクロスを用意するのが難しい。在庫がなければ買えばいいと思うかもしれないが、当然問屋は3cm四方でバラ売りなどしない。
賃貸の場合は白くて厚ぼったいクロス(量産品という)が主に使われている。これなら似たようなクロスの在庫はどこにでもあるが、数年経って使用感があると同じ白でも張り替えた部分だけ真新しくなって目立ってしまう。こういうときは洗面台をどかしてその裏からクロスを切り取って貼っ付けたりする。

こういった作業自体は手先が器用なら一般人でもギリギリできなくはないレベルだが、どのような補修方法を採用するかは現場歴の長い職人が総合的に考え、ベストだと思うやり方を採用している。

で、他に作業があったりしてついでに補修する程度なら、この作業は数千円とか、規模によってはサービスで行うような内容だとは思う。しかしもしこの作業のためだけに職人を手配するなら、1~2万円は妥当というか、少なくともぼったくりだとは感じない。

ある程度面ごと張り替えるにしたら、平米900円前後かと思う。剥がし・下地処理で10平米未満で出張費等込で2万なら、やはり妥当だろう。

とにかく、 クロスの種類、剥がれの状態、それによる工事の内容、他の工事の有無で金額感は変わってくる

それって「テキスト変えるだけですよね? なぜお金がかかるんですか?」と同じでは・・・?

昔ウェブ制作を積極的にやっていたとき、「テキストを変えるだけなのにお金とるんですか?」と言われたことがある。これはRails製のウェブサービスでテンプレートを編集するのにエンジニアが動く必要があるやつだ。保守契約があれば作業時間◯時間まで追加費用無しとかで良いにしても、常識的に単発だったら1時間ごとに5,000円(時間は切り上げ)とかになるだろう。

あるいはこういうこともあった。新しくワインを輸入販売する事業を始めるので、ワインのブランドサイトを作るのにいくらかかるか?と問われ、「クオリティ次第でピンキリだが、業者がやるなら最低10万、まぁ30万くらいで考えればよいのでは?」とざっくり答えた。
すると後日、「例のサイトだけどクラウドソーシングで1万円で作ってもらった」と報告を受けた。見ると何のことはなく、デザインテンプレートのようなのを画像とテキストだけ差し替えて公開したようなページだったが、その人が暗に私が吹っかけたかのような言い方をしてきたのが残念だった。


ウェブ制作でも原状回復でも金額はケースバイケースなわけだが、型にはめて相手の業界を悪徳・詐欺呼ばわりしたり、原価や作業内容を理解しようとしないのは、独善的ではないだろうか。

ウェブブラウザはchromeがおすすめ

5周遅れたような話だが、0.5歩くらい先の話だ。

実は私はここ2年ほど、メインブラウザにSafariを使用していた。
その前はChromeだったが、Chromeも当初ほど軽い印象がなくなり、不自然なクラッシュなどに遭遇することも増えた。
あとはベンチマークによってYouTubeの再生などで消費する電源量でSafariが優秀なこと。これも決め手だった。

gigazine.net


とくに一番良かったのは、スマホiPhoneだとモバイルのSafariとPCのSafariで予想以上に同期が捗る点だ。パスワードの保存、PCで見ていた記事の続きをiPhoneで見るなども便利だった。


www.gizmodo.jp

1Passwordの保管庫とChromeのユーザーを同期させるのが最強なことに気づいた

しかし↑のパスワード管理は便利といえば便利だが、Safariにロックインされること、チーム共有がしづらいことが難点だった。
そこで業務で1Passwordを使うようになるのだが、だんだんSafariと1Passwordの二重管理が辛くなり、たぶん1Passwordに寄せたほうがいろいろ安全でいいんだろうなという感じが強くなってきた。
Safariはあくまで自動保存をして分かる時に埋め込んでくれるというスタンスで、パスワード台帳を持ってくれるわけではない。1Passwordはパスワード帳なので、細かいログイン情報をカスタマイズして編集できる。

そして、決定的なのはchromeには1ブラウザで保存可能なセッションを持つことができる点である。1つのブラウザで複数のTwitterアカウントにログインしたいときなどは、シークレットウィンドウでログインしたりするが、これはセッションを維持できない。
chromeはユーザーを複数作ることで、仮想的に異なるchromeを並列に動かしているような感じになる。

例えばプロジェクトやクライアントワークで複数のAWSを扱うケースなど非常に多い。そこでプロジェクト名ごとにユーザーを作り、これをネームスペースにしてブラウジング、id/passは1PasswordでそれぞれのVaultに保存するようにした。

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今のところ極めて効率が上がっているし、もともとウェブ開発時にはchromeのdevtoolを使わざるを得なかったので、ブラウザがChrome1つになってスッキリした感じがある。モバイルのSafariへの同期は1Passwordを通じて行える。

微妙なエンジニアにありがちなこと

  • スタートアップなのにkubernetes, Fargate等を使う
  • PerlPHPをろくに知らないのにdisり、GoやRustをろくに知らないのにageる
  • CTOを名乗っているがgithubには 'react_hello_world' のようなレポジトリがいくつかあるだけ
  • クロスプラットフォームという言葉に誘惑されがち
  • 開発規模や体制によらず、常にTypeScriptを使おうとする
  • React, Redux, redux-sagaなどの技術をやたら使う半面、最終的に吐き出されるjsのサイズや読み込み速度には気が回らない
  • 技術構成にはやたらと気を使う半面、ソースコードディレクトリ構成やフレームワークを使わない設計に頭が回らない
  • typoが多い
  • スター数の少ない(100未満)わけのわからないライブラリをアプリケーションのフレームワークに採用する
  • そもそも実務経験が浅い
  • 実務経験がSIerしかない(SIerを否定しないが、ここでいうエンジニアはウェブ業界に限っている)
  • ファッション感覚で技術を触っているので、CORSやCSRFというアルファベットはやたら知っているが、突っ込まれたときの説明があやふや
  • 労働者の権利をあやふやに主張しがちなので、エンジニアと企業がもめてるポストがはてブにあがったらとりあえずブラック企業呼ばわりする
  • 常に最新のクラウドサービスを使うことしか頭にないので、レンタルサーバーやVPSを使ってインフラ費用を抑えるといった発想がない
  • 1,2言語程度しか書けない
  • 開発者目線でしかものを見ていない。例えばボタンをクリックしても何も起きずそれを指摘すると、ブラウザのconsoleにエラー内容が出てるなどという
  • 雰囲気でCIを入れようなどといい出しcircleCIを導入するまでは良いが、技術力がないから .circle/config.yml を書くのに時間がかかるか書けない
  • テストを書こうなどといい出したはいいが、やはり技術力がないから、どうでもいいテストしか書けない
  • そういう非本質的なところに時間を使うためリリースが遅い
  • そのわりに脳内インタプリタに自信を持っていて、軽微な修正だからと型もないのにさくっと修正して実行せずにmasterに出す
  • レスが遅い
  • 理系の大学で情報学をある程度学んでおりデータ構造やアルゴリズムに詳しくないエンジニアを貶すが、やはり実務経験が乏しいためクソコードを書く
  • オライリー本を買ったはいいが読まないで飾る(これは人のこといえないw)
  • IEはマジクソなどといいがちだが、そもそもキャリアが浅くIE7や8でも動作するcss/jsを書く涙ぐましい努力をしたわけでもないので言動が空虚
  • 人のソースコード(とくに引き継いだりして前任者が反論できないもの)をひたすら酷評するが、具体的な指摘は自分が得意なReactではなくangularjsを使っているなどという的はずれなことしか言えない
  • とにかく最新のツールやインフラ、それっぽい開発体制がそろっていることを再重視するため、ビジネスの現状や組織体制・コストパフォーマンスを度外視した技術的負債の改修を提案する(しかもdockerではなくrbenvを使っているなど、技術的負債というには微妙なもののことを言う)
  • 謝罪しない。本人のミスで重大なバグを出したりサイトが落ちても、一言も謝らず開き直る
  • クラスの責務をごっちゃにしたコードを書くか、DDDだのといい出すかで、中庸というものを知らない。これに限らず全てにおいて極端で、極端=とがっている=ギークという間違った等式で思考回路が出来上がっている
  • 相手目線で物事を考えられないので、非エンジニアに対してajax、コンテナなどの専門用語で話す
  • 本質的に非モテなのに「メンヘラと付き合ってみたい」などと公言して、実際にメンヘラと付き合うことで盛大に事故る
  • こんなブログを書いてマウントをとる

権利的収入の実態

日課の人間観察をするため、今日はヤクザ・金貸し・AVプロダクション・詐欺師しかいないと言われる歌舞伎町のルノアールで小一時間PC作業をしてました。

開始30分、意外と健全でむしろ同業者(macwordpressいじってるような人)のほうが目立ちましたが、少し時間が立つとピシッとしたスーツ、サングラスっぽい眼鏡、60~70歳くらいの男性3名が入店して(↓みたいな感じ)、
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ほどなくして坊主の60歳くらいの男性が入ってくると、「お疲れ様でございます」と中腰・膝に手を当てておじぎをしました(↓みたいな感じ)。
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で、あとは隣の席の若者3名が話をしていて、あとから20代後半くらいの男が参加してきました。

まぁ簡単に言えばアリックスというマルチ商法の勧誘をしていたようですが、この年にして私はマルチ商法の勧誘を受けたことがないので、リアルな勧誘方法を間近にしてとても勉強になりました。

どうやら最初にいた男3名は、すでにマルチに参加している2名が新しい1名を勧誘して、ちょっとしたリーダー的な存在(あとから入ってきた男、以後Mとします)にクロージングをかけてもらったみたいです。

たっぷり2時間近くかけて、Mは理路整然といろいろな角度から嘘にならない範囲でなるべく好印象をもたせるようにうまい具合にトークしていて感心しましたが、2時間近い話を箇条書きにするとこんな感じ。

1. 月5万10万の副収入があるだけでだいぶ生活は変わる、余裕ができる
2. 低リスクで副収入を実現するなら副業が無難だが、副業には労働的なものと権利的なものがある
3. 労働的なものとは、一言でいえばバイト。別の会社で働くもの。ただしこれは良くない、結局労働から開放されない。
4. 権利的なものとは例えばマンション経営。しかし資本が必要、資本がない場合でも作れる権利的収入を目指したほうがいい
5. 話は変わるが大手メーカーの洗剤(ジョイとか)は年間どれだけの広告予算を使っていると思う? 答えは50億 (私は100億くらいかなと思ったんですが + 本当かは知りませんが)
6. 要するにこの広告費をマスコミに流さず、消費者同士で融通できるような仕組みがあればいいよね。それがネットワークビジネス
7. 胡散臭いと思いますよね? それは歴史的にネットワークビジネス=ねずみ講というイメージがあるから。ねずみ講とは、連鎖的なうんちゃらかんちゃらで、最終的に破綻するもの
8. 普通にメーカーが本来支出するべき広告費を分け合ってるようなものだから、破綻はしない。そしてこの仕組は15%と10%の取り分があって、俺の紹介だと15%になる

まぁさすがに私もマルチ商法の勧誘を聞きに休日の昼下がりを過ごしているわけではないので一部は曖昧ですが、ざっくり言えばこんな話です。みなさん、この話のおかしいところがわかりますか?



月5万10万の副収入があると生活は余裕が出る→事実

ぶっちゃけた話私は会社から手取り30万くらいで年収420万くらいに調整して役員報酬をとってますが、はっきりいって都内では生活が苦しいレベルな気がしています。ただ、私の場合は別の会社がやってるメディアがあって、それがなんだかんだで月10万以上の収入になる。だから知り合いが店を開いて花を送る的な交際費はけっこう切りやすい。

労働的なことを副業にするべきではない→事実

近頃副業ブームですが、私は8割方否定的です。理由は大きく2点あり、

・副業=収入を多様化させ会社からの解放につながるみたいな言説があるけど180度的外れで、副業で使う会社のほうからすれば業務委託費の相場を知らずそれなりに教育されている人物を短期的に使える。採用前に副業でかかわらせてどの程度使えるか判断できる。本業の営業時間にもslackなどのレスを返させる(=副業先が本業から労働時間を盗んでいる)本業の社内ノウハウをうまい具合に流用させ、情報リスクは個人に負わせる、という具合に、はっきりいって搾取が横行しやすい
・週で8h×5を最低埋めている人にとって、それ以上を労働に使うことは家庭や休息に割く時間を奪うが、そのリスク・責任の所在が見えにくいから(極端な例で2社が8h×5で雇用し、労働者が朝8時から夜3時まで働いていたとして、この2社は労働基準法を守っていて、なんらかの事故が起きたら責任は100%労働者が負うべきなのか)。

と思っているからです。それなら本業の収入を上げる努力をしたほうがいい。
例外はリスクのある起業をするようなケース。ブログで月100万稼ぐような人も確かにいるので、そういうのを目指して本業の時間外に一発狙いでやってみるのは良いと思う。難易度はスーパーハードだけど。

メーカーの広告予算が個人に流れている→事実

いわゆるインスタグラマーとかに流れてますよね。まぁ結局そこもなんらかの会社がからむ(UUUMとか)ので、フラットに個人に流れるわけじゃないにせよ、そういうシフトが起きてるのは事実だし。

というふうに、前半部というか、一般論にとどまるなら基本的に間違ってないんですよね。8割の話はその一般論だから、反論がしづらい。
問題はその8割に同意したところで、アリックスとかいうネットワークビジネスをやる必要はなく、商品紹介ブログでamazonアフィリエイトやるとかinstagramのアカウント運用するとか、別にいろいろとやれることはあるわけで。

ただ、これは本当に痛感するんですけど権利的収入というか、そもそも労働と比例しない形で金を稼ぐのは本当に難しいです。なので最近はSaaSもそれっぽいブランドで中身は労働集約というのが多いですよね。ま、稼げるならそれでも全然いいと思いますが。

藤田田 「ユダヤの商法」には何が書いてあるか

一部経営者の間では伝説的な存在となっていたユダヤの商法が新装版として再発売された。
伝説的というのは、絶版状態で中古で1万円以上するのが長らく続いていて、藤田田の本を読みたくてもなかなか読める状況ではなかった(ただよく考えたら国会図書館に行けば読めるが)

再販を知ってすぐに予約し、さっそく読んでみた。内容は古い部分もあるが、商売の原理原則に通じる、まっとうな内容だ。

一部抜粋して紹介したい。

78:22 宇宙の法則

パレートの法則を含むあらゆるモノが不思議なことに約8:2の比率になっているという。非論理的だが、パレートの法則の8:2と人間の身体を構成する水分比、空気中の窒素対酸素の比率は、すべて同じ原則に基づくという(ちなみに正方形に内接する円と、正方形-円の面積もだいたい8:2だという)

金を貸したい人・借りたい人、日本の総所得に占める上位2割の存在など、あらゆるところでこの8:2の考え方で状況を整理すると良い。本書ではその考え方の応用として、8割の資産を握っている2割を商売の相手とするのが効率的だと語られている。

第1の商品 女を狙う

金は男が稼ぎ、女が使うと語られている。上野千鶴子氏がどういうかはともかく、男の消費活動はキャバクラなりパパ活なりでそのまま女性にパススルーされることが多いので、これは正しい気がする。例えば美容やアクセサリーの分野が「女を狙う」商売として例示される。

これについて個人的に思っているところで補足すると、あらゆる商売がアービトラージだと捉えるなら、経済性を対価に差し出す商売は、もたらす経済性の分までが儲けになる。平たく言えば、あるソフトウェアを導入して削減できたコスト分未満しか、そのソフトウェアは儲からない。

一方、商売には経済性ではなく精神性や欲望の充足を対価にするものがある。やりがいのある仕事で低収入で雇用している事業、風俗産業、ダイエットなどがそれに当たる。この手の商売は、消費者の精神的満足がバリューになるので、原価に関係のない値段がつくことが多い。

前者を経済合理性の商売、後者を精神合理性の商売とすると、儲かる商売は精神合理性の商売といえる。そして女性のほうが、そういう商品を求めているケースが多いと思う。

第2の商品 口を狙う

口にふれるものなら何でもよく、食品や薬品、水などを扱う商売は儲かる。なぜならこれらは必ず直ちに消費され、すぐに新しいものが必要になるからだ。ただこの商品は第1の商品にくらべて難易度がやや高い。そこでやや第1の商品より扱いづらいという点で序列がつけられている。

契約は神様との約束

この書ではあらゆる取り決めや約束ごとは、どんなことがあっても守るよう厳命されている。ユダヤ人的な発想では、一度契約した相手は全力で信頼をし、どういう場合であれ契約が不履行となれば容赦なく損害賠償を請求してユダヤ人コミュニティから排除する。
藤田氏のエピソードとして、ユダヤ系企業からスプーン・フォーク等の発注を受け、製造業者にそれを依頼した話がある。藤田氏は一流の商売人だから納期を守る意識があったが、納期前に製造業者に確認すると数週間程度の遅れはご愛嬌だとのんきなことを抜かす。結局納期ギリギリに商品はできたが船便では間に合わないので、大損を出して飛行機をチャーターして納品した。

製造業の日本的慣習は知らないが、私も商売上下請けやパートナー企業の怠慢でクライアントに迷惑をかけたことがある。当時は板挟みとなってババを掴まされたなという気分だったが、契約違反は容赦なく追求する、第2第3の手を打って納期に間に合わせるなどが必要だったなと反省している。

厚利も商法なら損をしないのも商法

儲けるのと同じくらい損をしないのも大事で、雲行きが怪しくなったら今儲かっていようとさっと手を引くのも重要。
確かに世の中では成功譚やアップサイドばかりが強調されているけど、ダウンサイドの手堅さこそが経営の上手さというのは納得できる。



その他、細かいエピソードを交えながら藤田田氏がユダヤ人との交流の中から編み出した、藤田式商売術が語られる。そう、これは確かに一部はユダヤ人コミュニティの中の商売原則のようなものは含んでいるけど、大半は藤田氏がユダヤ人を含むあらゆる人々との商売を通じて体感した藤田メソッドというのが実態に近い。藤田氏がユダヤ人にコンプレックスというか畏敬を抱いているのは確かだと思うけど、自身のビジネス本をユダヤ商法と箔付けして売っていると考えれば、藤田氏の商売の上手さがこの本自体にも現れていると思う。

今日から使える 野望の王国スタンプ

画像を準備しておいて、LINEやfacebookのメッセージで突然送ると相手に強烈なインパクトを与えることができます。
本当は200コマ近く用意してるのですがさすがに全部あげるのはまずい気がするので、使い所のコマを厳選します。

ええっ この私がっ!?

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柿崎が大神楽から保神会会長を命じられるシーン。柿崎のコマは表情豊かで使いやすい。

だけどこれだけは言える

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ビジュアル的なインパクトは薄いが何かの前置きに使いやすい。

無礼者!

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シンプルだが小田の鬼気迫る表情が魅力的。

戦争だあっ!

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「戦争だ」は兄弟そろってあるが征二郎版のほうが顔が好き。

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生き神さま 大教主さまっ!

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やはり柿崎。ありがとうございますという意を伝えるのに使うと効果的。

電気紙芝居屋ふぜいが出過ぎた口をきくなっ!

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電気紙芝居屋というワードチョイスが素敵。テレビ関係者やYouTuberを煽るのに使えそう。

驚く

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驚く顔は作中なんども出てくるが、後半に行くに連れインパクトが増す。

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モブ役だがこいつらもいい顔してる。

ヌンッ!

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おれは決して間違えたりはしないっ!

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はめられたあっ!

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# 余談

これを集めるために2周ほど再読したのですが、読むたびに感想が変わりますね。
野望の王国は最初の一読では長ったるい古めかしい画の話だと思いますが(事実僕も初めて読んでから4,5年後になってドハマリしてます)、2回目は

  • あまりの荒唐無稽さ、なぜ川崎市の一ヤクザが日本政界の黒幕として首相や警察権力をフルで使う相手と五分の戦いをしているのか
  • 右翼団体自衛隊の正規部隊を私兵として使っている点
  • 不死身で何度も蘇る柿崎
  • 次から次に使い捨てヒットマンと犯罪犠牲者が出る
  • アメリカ軍ヤクザ部隊という謎組織
  • 宗教に罹患した人は完全に判断能力を失ったロボットとして書かれている
  • 兄を倒してまで手に入れた権力だが、それを使って何をしたいというビジョンは一切語られない
  • 鬼気迫る顔芸と独特の台詞回し
  • 27巻もひたすらと続く権力争い(それでいて削っても良さそうな中だるみが全然ない)

どれをとってもこれはギャグマンガじゃないかと思えるバカバカしさに笑えます。

そして3回目は、征五郎、征二郎、柿崎の3人と周辺人物の人間劇。家族や腹心、子分を殺した柿崎に対する怨讐、自身を転落させた橘兄弟に対する復讐心、愛する兄を倒して野望達成を誓う征五郎、3者それぞれに感情移入して読めるようになってくる。
だから教会で橘兄弟を狙う柿崎や、自分の手で仕留めようとする征二郎、最後に霞が関・永田町を片岡と見下ろす征五郎、それぞれのシーンで泣けて来るのです。