プログラミング 美徳の不幸

Ruby, Rails, JavaScriptなどのプログラミングまとめ、解説、備忘録。

微妙なエンジニアにありがちなこと

  • スタートアップなのにkubernates, fargate等を使う
  • PerlPHPをろくに知らないのにdisり、GoやRustをろくに知らないのにageる
  • CTOを名乗っているがgithubには 'react_hello_world' のようなレポジトリがいくつかあるだけ
  • クロスプラットフォームという言葉に誘惑されがち
  • 開発規模や体制によらず、常にTypeScriptを使おうとする
  • React, Redux, redux-sagaなどの技術をやたら使う半面、最終的に吐き出されるjsのサイズや読み込み速度には気が回らない
  • 技術構成にはやたらと気を使う半面、ソースコードディレクトリ構成やフレームワークを使わない設計に頭が回らない
  • typoが多い
  • スター数の少ない(100未満)わけのわからないライブラリをアプリケーションのフレームワークに採用する
  • そもそも実務経験が浅い
  • 実務経験がSIerしかない(SIerを否定しないが、ここでいうエンジニアはウェブ業界に限っている)
  • ファッション感覚で技術を触っているので、CORSやCSRFというアルファベットに強いが、突っ込まれたときの説明があやふや
  • 労働者の権利をあやふやに主張しがちなので、エンジニアと企業がもめてるポストがはてブにあがったらとりあえずブラック企業呼ばわりする
  • 常に最新のクラウドサービスを使うことしか頭にないので、レンタルサーバーやVPSを使ってインフラ費用を抑えるといった発想がない
  • 1,2言語程度しか書けない
  • 開発者目線でしかものを見ていない。例えばボタンをクリックしても何も起きずそれを指摘すると、ブラウザのconsoleにエラー内容が出てるなどという
  • デザインセンスがなく、ある程度自由に画面を設計させるとtext-align: centerを多用する
  • 雰囲気でCIを入れようなどといい出しcircleCIを導入するまでは良いが、技術力がないから .circle/config.yml を書くのに時間がかかるか書けない
  • テストを書こうなどといい出したはいいが、やはり技術力がないから、どうでもいいテストしか書けない
  • そういう非本質的なところに時間を使うためリリースが遅い
  • そのわりに脳内インタプリタに自信を持っていて、軽微な修正だからと型もないのにさくっと修正して実行せずにmasterに出す
  • ミスに不寛容 or 寛容すぎる
  • レスが遅い
  • 理系の大学で情報学をある程度学んでおりデータ構造やアルゴリズムに詳しくないエンジニアを貶すが、やはり実務経験が乏しいためクソコードを書く
  • terminalが白い
  • オライリー本を買ったはいいが読まないで飾る(これは人のこといえないw)
  • IEはマジクソなどといいがちだが、そもそもキャリアが浅くIE7や8でも動作するcss/jsを書く涙ぐましい努力をしたわけでもないので言動が空虚
  • 人のソースコード(とくに引き継いだりして前任者が反論できないもの)をひたすら酷評するが、具体的な指摘は自分が得意なReactではなくAngularjsを使っているなどという的はずれなことしか言えない
  • とにかく最新のツールやインフラ、それっぽい開発体制がそろっていることを再重視するため、ビジネスの現状や組織体制・コストパフォーマンスを度外視した技術的負債の改修を提案する(しかもdockerではなくrbenvを使っているなど、技術的負債というには微妙なもののことを言う)
  • 謝罪しない。本人のミスで重大なバグを出したりサイトが落ちても、一言も謝らず開き直る
  • クラスの責務をごっちゃにしたコードを書くか、DDDだのといい出すかで、中庸というものを知らない。これに限らず全てにおいて極端で、極端=とがっている=ギークという間違った等式で思考回路が出来上がっている
  • 相手目線で物事を考えられないので、非エンジニアに対してajax、コンテナなどの専門用語で話す
  • 本質的に非モテなのに「メンヘラと付き合ってみたい」などと公言して、実際にメンヘラと付き合うことで盛大に事故る
  • こんなブログを書いてマウントをとる

権利的収入の実態

日課の人間観察をするため、今日はヤクザ・金貸し・AVプロダクション・詐欺師しかいないと言われる歌舞伎町のルノアールで小一時間PC作業をしてました。

開始30分、意外と健全でむしろ同業者(macwordpressいじってるような人)のほうが目立ちましたが、少し時間が立つとピシッとしたスーツ、サングラスっぽい眼鏡、60~70歳くらいの男性3名が入店して(↓みたいな感じ)、
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ほどなくして坊主の60歳くらいの男性が入ってくると、「お疲れ様でございます」と中腰・膝に手を当てておじぎをしました(↓みたいな感じ)。
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で、あとは隣の席の若者3名が話をしていて、あとから20代後半くらいの男が参加してきました。

まぁ簡単に言えばアリックスというマルチ商法の勧誘をしていたようですが、この年にして私はマルチ商法の勧誘を受けたことがないので、リアルな勧誘方法を間近にしてとても勉強になりました。

どうやら最初にいた男3名は、すでにマルチに参加している2名が新しい1名を勧誘して、ちょっとしたリーダー的な存在(あとから入ってきた男、以後Mとします)にクロージングをかけてもらったみたいです。

たっぷり2時間近くかけて、Mは理路整然といろいろな角度から嘘にならない範囲でなるべく好印象をもたせるようにうまい具合にトークしていて感心しましたが、2時間近い話を箇条書きにするとこんな感じ。

1. 月5万10万の副収入があるだけでだいぶ生活は変わる、余裕ができる
2. 低リスクで副収入を実現するなら副業が無難だが、副業には労働的なものと権利的なものがある
3. 労働的なものとは、一言でいえばバイト。別の会社で働くもの。ただしこれは良くない、結局労働から開放されない。
4. 権利的なものとは例えばマンション経営。しかし資本が必要、資本がない場合でも作れる権利的収入を目指したほうがいい
5. 話は変わるが大手メーカーの洗剤(ジョイとか)は年間どれだけの広告予算を使っていると思う? 答えは50億 (私は100億くらいかなと思ったんですが + 本当かは知りませんが)
6. 要するにこの広告費をマスコミに流さず、消費者同士で融通できるような仕組みがあればいいよね。それがネットワークビジネス
7. 胡散臭いと思いますよね? それは歴史的にネットワークビジネス=ねずみ講というイメージがあるから。ねずみ講とは、連鎖的なうんちゃらかんちゃらで、最終的に破綻するもの
8. 普通にメーカーが本来支出するべき広告費を分け合ってるようなものだから、破綻はしない。そしてこの仕組は15%と10%の取り分があって、俺の紹介だと15%になる

まぁさすがに私もマルチ商法の勧誘を聞きに休日の昼下がりを過ごしているわけではないので一部は曖昧ですが、ざっくり言えばこんな話です。みなさん、この話のおかしいところがわかりますか?



月5万10万の副収入があると生活は余裕が出る→事実

ぶっちゃけた話私は会社から手取り30万くらいで年収420万くらいに調整して役員報酬をとってますが、はっきりいって都内では生活が苦しいレベルな気がしています。ただ、私の場合は別の会社がやってるメディアがあって、それがなんだかんだで月10万以上の収入になる。だから知り合いが店を開いて花を送る的な交際費はけっこう切りやすい。

労働的なことを副業にするべきではない→事実

近頃副業ブームですが、私は8割方否定的です。理由は大きく2点あり、

・副業=収入を多様化させ会社からの解放につながるみたいな言説があるけど180度的外れで、副業で使う会社のほうからすれば業務委託費の相場を知らずそれなりに教育されている人物を短期的に使える。採用前に副業でかかわらせてどの程度使えるか判断できる。本業の営業時間にもslackなどのレスを返させる(=副業先が本業から労働時間を盗んでいる)本業の社内ノウハウをうまい具合に流用させ、情報リスクは個人に負わせる、という具合に、はっきりいって搾取が横行しやすい
・週で8h×5を最低埋めている人にとって、それ以上を労働に使うことは家庭や休息に割く時間を奪うが、そのリスク・責任の所在が見えにくいから(極端な例で2社が8h×5で雇用し、労働者が朝8時から夜3時まで働いていたとして、この2社は労働基準法を守っていて、なんらかの事故が起きたら責任は100%労働者が負うべきなのか)。

と思っているからです。それなら本業の収入を上げる努力をしたほうがいい。
例外はリスクのある起業をするようなケース。ブログで月100万稼ぐような人も確かにいるので、そういうのを目指して本業の時間外に一発狙いでやってみるのは良いと思う。難易度はスーパーハードだけど。

メーカーの広告予算が個人に流れている→事実

いわゆるインスタグラマーとかに流れてますよね。まぁ結局そこもなんらかの会社がからむ(UUUMとか)ので、フラットに個人に流れるわけじゃないにせよ、そういうシフトが起きてるのは事実だし。

というふうに、前半部というか、一般論にとどまるなら基本的に間違ってないんですよね。8割の話はその一般論だから、反論がしづらい。
問題はその8割に同意したところで、アリックスとかいうネットワークビジネスをやる必要はなく、商品紹介ブログでamazonアフィリエイトやるとかinstagramのアカウント運用するとか、別にいろいろとやれることはあるわけで。

ただ、これは本当に痛感するんですけど権利的収入というか、そもそも労働と比例しない形で金を稼ぐのは本当に難しいです。なので最近はSaaSもそれっぽいブランドで中身は労働集約というのが多いですよね。ま、稼げるならそれでも全然いいと思いますが。

藤田田 「ユダヤの商法」には何が書いてあるか

一部経営者の間では伝説的な存在となっていたユダヤの商法が新装版として再発売された。
伝説的というのは、絶版状態で中古で1万円以上するのが長らく続いていて、藤田田の本を読みたくてもなかなか読める状況ではなかった(ただよく考えたら国会図書館に行けば読めるが)

再販を知ってすぐに予約し、さっそく読んでみた。内容は古い部分もあるが、商売の原理原則に通じる、まっとうな内容だ。

一部抜粋して紹介したい。

78:22 宇宙の法則

パレートの法則を含むあらゆるモノが不思議なことに約8:2の比率になっているという。非論理的だが、パレートの法則の8:2と人間の身体を構成する水分比、空気中の窒素対酸素の比率は、すべて同じ原則に基づくという(ちなみに正方形に内接する円と、正方形-円の面積もだいたい8:2だという)

金を貸したい人・借りたい人、日本の総所得に占める上位2割の存在など、あらゆるところでこの8:2の考え方で状況を整理すると良い。本書ではその考え方の応用として、8割の資産を握っている2割を商売の相手とするのが効率的だと語られている。

第1の商品 女を狙う

金は男が稼ぎ、女が使うと語られている。上野千鶴子氏がどういうかはともかく、男の消費活動はキャバクラなりパパ活なりでそのまま女性にパススルーされることが多いので、これは正しい気がする。例えば美容やアクセサリーの分野が「女を狙う」商売として例示される。

これについて個人的に思っているところで補足すると、あらゆる商売がアービトラージだと捉えるなら、経済性を対価に差し出す商売は、もたらす経済性の分までが儲けになる。平たく言えば、あるソフトウェアを導入して削減できたコスト分未満しか、そのソフトウェアは儲からない。

一方、商売には経済性ではなく精神性や欲望の充足を対価にするものがある。やりがいのある仕事で低収入で雇用している事業、風俗産業、ダイエットなどがそれに当たる。この手の商売は、消費者の精神的満足がバリューになるので、原価に関係のない値段がつくことが多い。

前者を経済合理性の商売、後者を精神合理性の商売とすると、儲かる商売は精神合理性の商売といえる。そして女性のほうが、そういう商品を求めているケースが多いと思う。

第2の商品 口を狙う

口にふれるものなら何でもよく、食品や薬品、水などを扱う商売は儲かる。なぜならこれらは必ず直ちに消費され、すぐに新しいものが必要になるからだ。ただこの商品は第1の商品にくらべて難易度がやや高い。そこでやや第1の商品より扱いづらいという点で序列がつけられている。

契約は神様との約束

この書ではあらゆる取り決めや約束ごとは、どんなことがあっても守るよう厳命されている。ユダヤ人的な発想では、一度契約した相手は全力で信頼をし、どういう場合であれ契約が不履行となれば容赦なく損害賠償を請求してユダヤ人コミュニティから排除する。
藤田氏のエピソードとして、ユダヤ系企業からスプーン・フォーク等の発注を受け、製造業者にそれを依頼した話がある。藤田氏は一流の商売人だから納期を守る意識があったが、納期前に製造業者に確認すると数週間程度の遅れはご愛嬌だとのんきなことを抜かす。結局納期ギリギリに商品はできたが船便では間に合わないので、大損を出して飛行機をチャーターして納品した。

製造業の日本的慣習は知らないが、私も商売上下請けやパートナー企業の怠慢でクライアントに迷惑をかけたことがある。当時は板挟みとなってババを掴まされたなという気分だったが、契約違反は容赦なく追求する、第2第3の手を打って納期に間に合わせるなどが必要だったなと反省している。

厚利も商法なら損をしないのも商法

儲けるのと同じくらい損をしないのも大事で、雲行きが怪しくなったら今儲かっていようとさっと手を引くのも重要。
確かに世の中では成功譚やアップサイドばかりが強調されているけど、ダウンサイドの手堅さこそが経営の上手さというのは納得できる。



その他、細かいエピソードを交えながら藤田田氏がユダヤ人との交流の中から編み出した、藤田式商売術が語られる。そう、これは確かに一部はユダヤ人コミュニティの中の商売原則のようなものは含んでいるけど、大半は藤田氏がユダヤ人を含むあらゆる人々との商売を通じて体感した藤田メソッドというのが実態に近い。藤田氏がユダヤ人にコンプレックスというか畏敬を抱いているのは確かだと思うけど、自身のビジネス本をユダヤ商法と箔付けして売っていると考えれば、藤田氏の商売の上手さがこの本自体にも現れていると思う。

今日から使える 野望の王国スタンプ

画像を準備しておいて、LINEやfacebookのメッセージで突然送ると相手に強烈なインパクトを与えることができます。
本当は200コマ近く用意してるのですがさすがに全部あげるのはまずい気がするので、使い所のコマを厳選します。

ええっ この私がっ!?

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柿崎が大神楽から保神会会長を命じられるシーン。柿崎のコマは表情豊かで使いやすい。

だけどこれだけは言える

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ビジュアル的なインパクトは薄いが何かの前置きに使いやすい。

無礼者!

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シンプルだが小田の鬼気迫る表情が魅力的。

戦争だあっ!

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「戦争だ」は兄弟そろってあるが征二郎版のほうが顔が好き。

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生き神さま 大教主さまっ!

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やはり柿崎。ありがとうございますという意を伝えるのに使うと効果的。

電気紙芝居屋ふぜいが出過ぎた口をきくなっ!

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電気紙芝居屋というワードチョイスが素敵。テレビ関係者やYouTuberを煽るのに使えそう。

驚く

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驚く顔は作中なんども出てくるが、後半に行くに連れインパクトが増す。

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モブ役だがこいつらもいい顔してる。

ヌンッ!

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おれは決して間違えたりはしないっ!

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はめられたあっ!

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# 余談

これを集めるために2周ほど再読したのですが、読むたびに感想が変わりますね。
野望の王国は最初の一読では長ったるい古めかしい画の話だと思いますが(事実僕も初めて読んでから4,5年後になってドハマリしてます)、2回目は

  • あまりの荒唐無稽さ、なぜ川崎市の一ヤクザが日本政界の黒幕として首相や警察権力をフルで使う相手と五分の戦いをしているのか
  • 右翼団体自衛隊の正規部隊を私兵として使っている点
  • 不死身で何度も蘇る柿崎
  • 次から次に使い捨てヒットマンと犯罪犠牲者が出る
  • アメリカ軍ヤクザ部隊という謎組織
  • 宗教に罹患した人は完全に判断能力を失ったロボットとして書かれている
  • 兄を倒してまで手に入れた権力だが、それを使って何をしたいというビジョンは一切語られない
  • 鬼気迫る顔芸と独特の台詞回し
  • 27巻もひたすらと続く権力争い(それでいて削っても良さそうな中だるみが全然ない)

どれをとってもこれはギャグマンガじゃないかと思えるバカバカしさに笑えます。

そして3回目は、征五郎、征二郎、柿崎の3人と周辺人物の人間劇。家族や腹心、子分を殺した柿崎に対する怨讐、自身を転落させた橘兄弟に対する復讐心、愛する兄を倒して野望達成を誓う征五郎、3者それぞれに感情移入して読めるようになってくる。
だから教会で橘兄弟を狙う柿崎や、自分の手で仕留めようとする征二郎、最後に霞が関・永田町を片岡と見下ろす征五郎、それぞれのシーンで泣けて来るのです。

平成政治史を振り返りたいんだけど

私は政治的ポリシーは若干リベラル寄りのノンポリだが、政局に関してはコテコテの派閥政治ウォッチャーだ(笑)
最近、「ゆっくり」なる動画の作り方を覚えたので、「平成政治史を振り返る」なる動画を作ろうとしてるんだが、平成4年あたりのボリュームが多すぎて全く先に進まない。

そこで小出しになるが、平成4年の政治史の何がそんなに複雑でボリュームが大きくなるか、手短にまとめたい。

平成4年ということは1992年で、ときの政権は宮澤内閣である。92年の世相を当時の週刊誌で振り返ると(私は真面目なのでこういうとき国会図書館で一次資料をあさりまくる)、92年の顔1位は貴乃花光司、2位は金丸信で3位は竹下登となっている。というふうに、表の顔は宮沢喜一だけど世間の認識では金丸・竹下による竹下派支配全盛期である。

竹下派については、平成元年の海部政権成立時に小沢一郎が47歳の若さで幹事長に就任して以来、小沢を高く評価する金丸(派閥会長)が小沢を引き立て、金丸-小沢ラインと竹下-その他ライン(小渕等)ができあがっており、経世会(竹下派)内部に対立構造が生まれていた。
宮澤内閣はそんな経世会支配を目の上のたんこぶにしていた。
そのパワーバランスの中に東京佐川急便事件が起きる。これも説明しだすととてもブログ1記事には収まらないので手短に言うと、金丸信が失脚(92年9月)した。経世会の均衡が崩れ、小沢が竹下派の継承を目指すも闘争に敗れてグループを作る(改革フォーラム21、92年10月)。


以上が表の史実だ。ただこんなことをまとめたところで面白くもなんともない。そこでここから先は、自分の見解も交えた政局評になる。

92年12月、宮澤内閣が改造を断行

まず宮澤内閣の目から見て経世会が↑のような分裂をしたらどうだろうか。この機に乗じて竹下派支配からの脱却を目指し、両者(小沢・竹下)が潰し合うことを望むだろう。しかし現実には宮澤内閣は経世会分裂直後に内閣改造を行い、人事を餌に反主流派(小沢グループ)の切り崩しを行う。宮澤-竹下はいつの間にか手を組んで小沢打倒に傾いたということだ。他派閥(三塚・渡辺)もこれに同調する。

92年臨時国会、内閣不信任案は提出されず

この臨時国会では東京佐川急便事件によって竹下・小沢は証人喚問され金丸は議員辞職している。現代の感覚なら明らかに野党から不信任案が出るべきだ。しかし出なかった。なぜなら小沢グループが同調して可決するリスクがあるからだ。要するにこの時代の野党(社会党)は自民党と内通しており、幹部には第二竹下派というべき人間がおり、竹下が内閣不信任案の提出のタイミングをコントロールしていたのだと思う。

新党構想、からの93年不信任案可決(6月)、解散へ

明け93年、不信任案が提出されると小沢グループは賛成し離党する。宮澤内閣は解散断行する。ちなみによく誤解されるが解散によって自民党議席を減らしたわけではなく、離党者が多かったので過半数割れになっていた。
この不信任案は社会党を中心とする野党から提出されたが、↑で見たように野党の不信任案は竹下派がタイミングを管理していた可能性が高い。この不信任案可決は竹下登の政界スケジュールの一つだったと思う。
ただここで、
①不信任案可決→小沢グループの切り崩しに93年前半で成功している→過半数維持可能
②不信任案可決→小沢グループ切り崩せず過半数維持不能

の2パターンがある。上で説明した内閣改造から野党の懐柔までうまい具合に小沢包囲網を築けたのは、
・三塚、渡辺・・・①or単独政権復帰後の首班指名約束
社会党・・・②のときの首班指名約束
・宮澤内閣・・・この密約による一時休戦
を餌にしたからなのだろう。

社会党新生党日本新党との連立政権

93年7月、総選挙の結果を受けて非自民8党連立政権が誕生する。社会党はこの時点では小沢率いる新生党に与する格好となった。「あれ、第二竹下派とかいって結局小沢側についてるの?」ってなるんだけど、冷静に考えて自民党に不信任案を突きつけた政党が総選挙後に自民党といきなり連立するのは立場が悪い。
ということで、竹下登としてはそれこそ隠れ竹下派武村正義あたりを政権に送り込みつつ、ワンポイントリリーフで新鮮味のある政権を作らせて、適当なタイミングで潰して国民のガス抜きにするくらいに思っていたんじゃなかろうか。
だからこの政権は社会党離脱によってご破産となっているし、すぐに社会党首班の連立政権が生まれた。



しかし、それこそ本気で潰す気ならやはり細川内閣なんてすっ飛ばして宮澤→村山内閣の成立は理屈上可能だったと思う。これは小沢一郎に華を持たせたのか、社会党の事情を考慮したのか、長期的な自民党の支持率回復のためにあえてのことだったのか、わからない。


といったように、平成政治にはロマンが深いのである。↑の内容で平成5年までだから、ここからYKKや野中・青木・古賀、加藤の乱、小泉vs旧竹下派、小沢復権民主党分裂、安倍一強時代へ・・・・と解説していっては、尺が足りなすぎる。

新元号

令和の響きは昭和に似ているが、由来を聞くと昭和とは別の未来に向かっているような感じがする。昭和と平成とは別の道のようで、実は一つにつながっていたのを気付かされたような気持ちだ。

 

それにしても今上陛下は大変素晴らしい人徳者だと思う。自粛ムードもなく国民が新しい時代を前向きに迎えようとしている。平成は自然災害は多かったが天皇の徳と功績は史上最高だったと評価されるのではないか。

メダロットはなぜポケモンになれなかったのか

www.youtube.com

あいみょんのヒット曲がメダロットのBGMに似ていると一部話題になっている。個人的にメダロットは子供の頃にけっこうやりこんでいた部類のゲームで、久々に懐かしさを感じた。

昔やったゲームの動画を見ると、単に懐かしむのではなく新たな視点で物事が見えることがある。メダロットの場合は、「ポケモンはこんなに人気になったのに、なぜメダロットはそうでもないのか」という商業的観点だ。

そもそもポケモン任天堂がやっていてメダロットイマジニアという中堅ゲーム会社がやっている。時系列でいうとメダロットが1997年11月、ポケモンが1996年2月なのでメダロットポケモンのヒットを受けて模倣している可能性がある。ポケモンになれなかった、ではなく中堅ゲーム会社でも二番煎じ的に2ベースヒットは打てた、と解釈してやるほうが正しいのかもしれない。


mupon.net

メダロットがだめなところ ネーミングが雑


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メダロットにロボロボ団という、あからさまにロケット団を模した適役が出てくる。構成員は2以降はスルメ、サラミ、シオカラ、サケカース、ヘベレケ博士、1ではタイフーン、レイカ、スズメ、イナゴ(稲作の天敵)が、「許さないロボー」などと話している。ダサい、ダサすぎる・・・。小学1年生でもきついんじゃないだろうか。

その一方で、「じゅくれんど(熟練度)」「じゅうてん(充填)」「ほうねつ(放熱)」といった言葉がゲームシステムに組み込まれてる。メダロットはターン制で外側で司令を受け取って中央の前線まで走って攻撃、外側に引き返して司令を受けて、を繰り返す。このシステムはオリジナリティーがあって良い。前線までの移動時間が「充填」、攻撃後司令塔まで戻ってくる移動時間が「放熱」で、大人なら言葉を聞けばわかるが、これは小学3年生くらいでも言葉の意味がピンと来るか怪しいのでは。

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メダロットがだめなところ 作品の一貫性がない

メダロットは第1作はポケモンのように主人公があまりしゃべらないのだが、第2作からは主人公が変わってよくしゃべるようになる。これが2,3,4作と続いて、なぜか第5作で主人公(というか世界)が変わってしまう。しかもゲームシステムに謎のじゃんけんとか始まってるし。

作品として新鮮さをもたせていくところと同じことを一貫することは違うということ。

メダロットがダメなところ だるいところがある

一番は雑魚キャラとエンカウントしたときに「逃げる」コマンドがない点。しかもその雑魚キャラを消化するのにポケモンの10倍は時間がかかる。
あとは次のイベント進行地点が分かりづらいので、詰まる。例えばポケモンなら基本的に行ってない方向に行けば良く、イベント発生で一度経由した地点に戻るのはトキワシティのジム戦とかだけど、そういうのが多い。次のイベント地点のヒントを見逃したり、セーブして忘れると悲惨。



まぁこんなところだろうか。
個人的にはメダロットは5を途中で離脱してしまった。5については全く記憶がないから全くおもしろくなかったのだと思う。同じ世界観で、細部のデザインを工夫し、対象年齢をもっと具体化していればもう少し上に行ける可能性があった作品だと思う。